• 本質行動学×質的研究法

    オンライン習得コース2期 

     本質を構造化する知的技術を身につける

  • 先の見えないこの世界で、新たな仕事と人生を創造していく

    本物の「研究力」をその手に

     

    本物の「研究力」とは課題の本質を掴み、解決を導く「課題解決力」です。

     

    「研究力」とは自分や組織を「進化させる力」でもあります。

     

    「研究力」とは、物の見方を変える「概念」や「構造」を自分で作れる力です。

     

    自分の関心事を体系化したい方。自らの組織の研究をしたい方。

     

    本や論文を書きたい方、自分の経験を叡智として後世に残したい方におすすめです。
     

  • 質的研究コース説明会動画

    この動画では、EMS(Essential Management School)の紹介と、質的研究を行うためのスキルと知識を提供する6ヶ月のオンラインコースについて詳しく知る事ができます。

  • 《講座概要》

    本質を構造化する一生モノの知的技術を身につける

    何事もそうであるように一通り実践できれば自分でできるようになります。この授業は、SCQRM(構造構成的質的研究法)の創始者からそのエッセンスを学び、質的研究を立ち上げ、対象者を選び、インタビューを実施、テキストを分析、構造化し、研究発表するまで一通り研究してみることで、質的研究を一人で実施できるようになることを目的としています。

     

    これまで大学教育機関においては、お茶の水大学大学院日本語教育研究科、早稲田大学大学院MBAといった最難関大学院に入学しなければ受けることができなかった西條の質的研究の半期授業を一般公開。

     

    延べ1000名以上の大学院生、医療教育福祉関係者、研究者や教授まで学んできたSCQRM(構造構成的質的研究法)を、震災後の『本質行動学による3.11大川小学校事故の研究』を通して、より自由に機能的に、そして時代を超えた普遍性を追求可能な「Essential Management Science Based SCRUM」として大幅にヴァージョンアップした研究法を、初めてオンラインで習得できるコースが生まれました。

     

    本質行動学の「本丸」というべき高い有用性を備えた「概念」の創り方、「構造」や「理論」を体系を創り方の真髄を伝授します。本質行動学に基づく質的研究モデルが多数掲載されている「専用テキスト」もご用意。

     

    質的研究のエッセンスを学び、本質を構造する「一級の研究」を行うことを通して、生涯使える「知的技術」を身につけます。

     

  • 本コース担当Essential Professorのプロフィール

    西條剛央

    Essential Management School代表

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    【略歴】

    ・1974年宮城県仙台市生まれ。若手研究者の登竜門といわれる日本学術振興会特別研究員DCおよびPDを経て、最年少で早稲田大学大学院(MBA)専任講師、客員准教授を10年に渡って歴任。

    ・2019年より現職。2011年の東日本大震災に際して、独自に体系化した構造構成主義(本質行動学)をもとに日本最大級となる総合支援ボランティア組織を実現。

    ・質的研究により第三者調査委員会も究明できなかった大川小学校の事故の真相を解明し、国連防災世界会議で発表。2021年に『クライシスマネジメントの本質ー本質行動学による3.11大川小学校事故の研究』を上梓。その科学性と有用性を兼ね備えた研究を契機に、気象庁の地震後の警報の発信され方が変更された。

     

    【受賞歴】

    ・2014年、Prix Ars Electronicaのコミュニティ部門において、WWWやウィキペディアが受賞した最優秀賞「ゴールデン・ニカ」を日本人として初受賞

    ・「ベストチームオブザイヤー」受賞

    ・「スマートサバイバープロジェクト」にて「スマートサプライ」を開発。ネパール地震、熊本地震をはじめとする災害支援を実現し、「最優秀グッド減災賞」「NPOの社会課題解決を支えるICTサービス大賞」受賞 

     

    【著書】

    ・『構造構成主義とは何か』(北大路書房)

    ・『質的研究とは何か』(新曜社)

    ・『人を助けるすんごい仕組み』(ダイヤモンド社)

    ・『チームの力』(筑摩書房)

    ・『クライシスマネジメントの本質ー本質行動学による3.11大川小学校事故の研究』など多数

  • 《講座詳細》

    エッセンシャル・マネジメント・スクールとは何か?
    エッセンシャル・マネジメント・スクール(EMS)は、100年後、1000年後でも通用する普遍的な実践体系である「本質行動学」を学ぶことができる世界で初めての学校であり、ドラッカー学会から公認を受けている唯一のスクールです。

    2019年創設以来、一部上場企業から中小企業の経営者、ビジネスマンから大学教授、世界で活躍されるアーティスト、スポーツ指導者等、2000名以上が修了し、700名以上のフェロー(特別研究員:修了生コミュニティ会員)を輩出するマネジメントスクールとなっています。 

     

    ■質的研究法習得コースの流れ

    オンラインZoomにて1)2)が交互に進んでいきます。

    1)1ヶ月に1回の「講義&ワークショップ」*講義パートにつきましては、講義の録画動画を共有させていただきます。

    2)1ヶ月に1回のチームごとの「自主ワーク(研究活動)」(要日程調整)

     

    ■定員

    20名(定員に達し次第、受付終了)

     

    ■参加資格 

    □教授や学生、企業の研究者、実務家のいずれも参加できます。社会的地位や役職の区別なく同じ学徒として、肯定ファーストの姿勢でフラットに参加できる方を歓迎します。自主的/能動的に「研究」に取り組める方。

     

    ■このコースで得られるベネフィット

    1. 質的研究法(SCQRM;構造構成的質的研究法)のエッセンスを学び、共通のリサーチクエスチョンの元で「チーム」を組み、一通り研究を実施することで、質的研究法という現象を構造化する一生モノの「知的技能」を身につけるプログラムとなっています。→実際、過去のSCQRMのワークショップを受けた方の多くが修士論文、博士論文、学会誌での論文を発表されています。

     

    2. 高い有用性を備えた「概念」や「構造」、「理論」体系を創る方法を理論と実践を通して学ぶことができます。

     

    3. 半年間、それぞれが選択した研究テーマにチームで集中的に取り組み、テキストを読み込み、インタビューし、概念化、構造化することによって、その研究テーマを深く理解し、自身の仕事や人生に活かしていくことができます。

     

    4. 本質行動学の三大原理である「価値の原理」「方法の原理」「人間の原理」に加えて、「研究の原理」の実践的運用能力が身につきます。修了者はEMS Fellow(特別研究員)の申請が可能になり、採用されればEMS Fellowの肩書きをご活用いただけます(会費あり)

     

    5. 修了者には「Essential Management School SCQRM質的研究法習得コース」の修了証が授与されます。

    →履歴書や経歴に記載していただけます。

     
    ■本コースの留意点 

    ・希望の研究テーマごとに研究チームを作り、実施していきます(一人だけで個人の研究をするコースではありません)

     

    ・本コースでは論文執筆に役立つ「論文の型の本質」まで習い、パワーポイントでの研究発表までを行います(コースで行った研究成果に基づく論文の学会誌への投稿や発表などの取り組みについては各チームごとにご相談ください)。

     

     

    ■使用テキスト

    ・第一回授業までには 西條剛央 著

    『ライブ講義・質的研究とは何かーベーシック編』

    『ライブ講義・質的研究とは何かーアドバンス編』

    をご用意ください。

     

    ・西條剛央『質的研究実践習得コーステキスト』(EMS発行) 
    *今回の講座のためのオリジナルテキストです。料金に含まれています。開講前に申込者に送付致します。

     

    ■参考図書

    ・西條剛央著『クライシスマネジメントの本質ー本質行動学による3.11大川小学校事故の研究』(山川出版社)

    本質行動学に結びついたSCQRMの科学性と有用性を兼ね備えた最大の研究成果/モデルとして参照します。

     

    ■修了要件 

    ・授業への参加(8割以上)

    ・リフレクションの提出(8割以上)

    ・チームごとの研究成果の発表。最終日の研究発表会(公開)にて発表いただきます。

     

    ■修了者にはコース修了証授与(履歴書/経歴に明記可となります)+修了者特典(EMS Fellow申請可能になります) 

  •  ライブ講義『質的研究とは何か』

    EMS代表の西條剛央が2007年に上梓した本書では、構造構成主義に基づくSCQRM(構造構成的質的研究法)が、実際の大学院の授業をもとに対話形式でわかりやすく示されていることから、そのテーマでは最も読まれている書籍として15年以上のロングセラーとなっています。
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  • 《2期 講座スケジュール・場所》

     

    【場所】

    オンラインZoom(アドレスは参加決定後にご連絡します)

     

    【開催日時】以下、計12日間/半年間

    「授業とワーク1ヶ月に1回+自主ワーク1ヶ月に1回」✖️6ヶ月=合計12回/半年間

    ※「授業とワーク」については基本的に以下の時間帯に参加していただくことになります。やむを得ない理由で参加できない日については動画でキャッチアップしていただきます。

    「自主ワーク」の開催時間帯は研究チームごとに調整する可能性があります。 

     

    【時間割ならびに6ヶ月の進行予定について】 

    プログラムは状況や進行に応じて一部変更となります。また進行次第で延長となる場合があります。

    ※研究を進めるため各自で研究課題をやってくる時間を確保していただきます。

     

     

    独自の研究開始 

    《1ヶ月目》到達目標 各チームごとに研究対象者、研究テーマ、リサーチクエスチョンを決定する 

    ・授業とワーク 5月14日(水)9:00-10:30、10:40-12:10 

    ・自主ワーク 5月29日(水)9:00-10:30、10:40-12:10

     

    《2ヶ月目》到達目標:書籍テキストの分析を通して明晰にしたいポイントをもとにインタビューする質問項目を考える 

    ・授業とワーク 6月12日(水) 9:00-10:30、10:40-12:10 

    ・自主ワーク  6月26日(水)9:00-10:30、10:40-12:10

     

    《3ヶ月目》到達目標:質問項目を完成させ、インタビューを実施。中間発表を行う 

    ・授業とワーク 7月10日(水) 9:00-10:30、10:40-12:10 

    ・自主ワーク  7月24日(水) 9:00-10:30、10:40-12:10 

     

    《4ヶ月目》到達目標:インタビューの文字起こししてテキストを作成。分析、概念化して、カテゴリーを作成。書籍テキストの分析結果と統合し、構造(理論)化の80%に持っていく

    ・授業とワーク 8月7日(水) 9:00-10:30、10:40-12:10 

    ・自主ワーク 8月21日(水) 9:00-10:30、10:40-12:10

     
    《5ヶ月目》到達目標:理論(構造)を洗練し、完成させる。構造(概念やカテゴリー)を反転させることで、どのように役立ちうるか論じることで考察を書く。

    ・授業とワーク 9月4日(水) 9:00-10:30、10:40-12:10

    ・自主ワーク 9月18日(水) 9:00-10:30、10:40-12:10

     

    《6ヶ月目》到達目標:研究発表を行う。他チームの研究発表に対して「肯定ファースト」で建設的にコメントしあうことを通して、研究の質を高める。

    ・自主ワーク 10月2日(水)9:00-10:30、10:40-12:10 

    ・研究発表会(一般公開予定)・修了式 10月23日(水)9:00-10:30、10:40-12:10

     

     

     

  • 《入学までの流れ》

    1

    本お申込み

    規約、参加動機、経歴等をご確認いただき、申込期限までにお申込みください。EMS修了生・講師のご紹介者がいらっしゃる場合は、その方のお名前をお書きください。
    2

    入学審査

    応募書類、推薦者(紹介者)等、多角的な視点から参加可否を判断させていただきます(必要に応じて面談もさせていただく場合があります)。

    3

    参加可否のご連絡

    審査の結果、参加/不参加の結果をメールにてお知らせ致します。
    4

    参加料のお振込

    専用サイトより期日までにご入金いただき、参加申込完了となります(期限までにお申込みがない場合、入学審査結果が取り消しとなりますのでご注意ください)。
  •  

    《参加費》

    ●一般価格 187,550円(税抜価格170,500円) 

    ●特別価格 138,710円(税抜価126,100円) 

    ※EMSi Fellow または西條剛央のEMSオンラインゼミ会員(予定者含む)の方

    ●超特別価格 114,180円(税抜価格103,800円)

    ※EMSi Fellow かつ「EMS」オンラインゼミ会員(予定者含む)の方

     

    *研究費/経費を使用されたい方は申込時にご相談ください

    **学生、大学院生、社会人の方で「奨学制枠」をご希望の方はご相談ください。授業の文字起こし(アプリで自動文字起こしされたものをベースに修正/調整)を分担して行う等作業貢献することで、修了後に貢献度合いによって、お申込時にお支払いただいた参加費を一部または全額返金いたします。文字起こし自体が学びを深める契機となることから奨学生対象となります。

     

  • 参加者特典 SCQRMオリジナル公式テキスト贈呈

    『質的研究法実践習得コースオリジナル公式テキストー 西條剛央SCQRM論文集』

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    質的研究法実践習得コースに参加された方には、後日、本コースの教科書にもなり、西條剛央のSCQRM(構造構成的質的研究法)に関して学会誌に掲載されてきた理論と方法論、研究モデル群からな本公式テキスト(定価税込3,850円)を無料でお贈りします。

     

    【EMS公式テキスト内容】
    A4、2023年夏刊行予定 

  • 本質行動学✖️質的研究法=人間社会科学の王道

     

    本質行動学は従来の学問に加わった新たな分野ではありません。そうではなく、本質を捉え望ましい現実を実現していくことを志向する全ての人文社会科学が身につけるべきリテラシーであり技術なのです。

     

    本質行動学の先駆者であるドラッカーは、自由で機能する社会を実現するという目的のもとで、膨大なマネジメント理論体系を残しました。ドラッカーは統計学に精通しており若くして論文を発表しましたが、前提が崩れた時に精緻な統計学の体系は役に立たない(予測が外れる)ということを身をもって体験しました。

     

    物理学の対象となる物理的事象と異なり社会は変化します。ドラッカーは、量的研究の持つ原理的限界を悟り、その後は生涯に渡って、社会を観察し(社会生態学)、本質を捉え概念化し、記述するという「質的研究」によって近代「マネジメント」を体系化したのです。ドラッカーの著作が現在でも多くの人に読まれ、役立っているのは、ドラッカーは、質的研究法によって本質行動学“Essential Management Science”を実践していたからに他ならないのです。

     

    我々一人ひとりが、本質行動学✖️質的研究を学び、「集合知」を生み出していくことで、知の巨人に比肩する社会に役立つ成果を上げていくことが可能になります。

  • 質的研究がなぜ組織改善や日常生活で役立つのか

    なぜ質的研究が看護や福祉、教育の現場研究に広がっているのか。それは数量化という制約がなく、人間の体験世界を直接扱うことができるためです。質的研究により問題の本質を捉えることができれば、それを反転させて対策を講じることができます。目の前の事柄に適切な名前をつけて概念にできれば、物の見方が変わり、突破口を開くことができます。

     

    本質行動学によって質的研究SCQRMは、余計な枝葉は全て削ぎ落とし、刻々と変化する実務現場でもタイムリーに活用できるほど自由度と機能性、そして時代を超えて通用する普遍性を追求可能な枠組みに飛躍的な進化を遂げています。

     

    研究と実践に乖離がない、人間による人間のための人間の研究、現場による現場のための現場の「本質研究」が可能になります。

     

    本来、研究とは研究者のための特殊なスキルではありません。人々が幸せに暮らせる生活や社会をつくるための思考法であり、技術なのです。このコースでは「質的研究」や「論文や本の執筆」に関心がある人はもちろん、幸せなライフを実現したいという方にもおすすめです。

  • 研究テーマ・卓越事例候補(仮)

    本質行動学では卓越事例を精選し、その本質構造を明らかにすることで高い有用性を備えた研究を可能にします。またSCQRMという研究方法を学ぶプロセスで、半年間特定の研究テーマに集中的に取り組み、そのテーマを深く考え、テクストを精度高く読み込み、自らその本質を言い当てる概念を創出することを通して、研究テーマ自体の深い学びにつながります。

     

    以下は、研究テーマの候補例であり、これらを必ずやるということではなく、またこれ以外にも関心を持った人たちが集まり5名以上のチームができた時点で取り組むことになります。特定の研究テーマをやりたい方が集まって申し込んでいただくことも可能ですので、お誘い合わせの上ご参加ください。

     

    小さな命を守る防災の本質の研究

    元女川の中学校教諭であり、大川小学校のご遺族として防災の啓発活動をされてきた佐藤敏郎さんに焦点化して、小さな命を守る防災の本質、危機管理の構造を捉える質的研究ができる可能性があります。

    本質行動学に基づく審判学の理論化 (Jリーグ最優秀審判賞最多受賞 西村雄一)

    Jリーグ最優秀審判最多11回受賞された西村氏に焦点化して、その考え方や実践を、本人も自覚的にやっていなかった部分もインタビューで深掘りしていくことで、構造化することで世界初の「本質行動学基づく審判学」の基礎となる構造モデルの構築を行える可能性があります。あらゆるスポーツのマネジメントを担う審判は、その重要性にもかかわらず「審判学」が存在していません。領域を越えた理論を生み出す本質行動学に基づくSCQRMだからこそ、スポーツ史に残る大きな仕事に貢献できる可能性があります。

    身体性のマネジメントの体系化(方条遼雨と身体思想)

    身体思想家であり武術の達人である方条氏に焦点化して、西條が「本質行動学の双子の片割れ」「身体分野のドラッカー」と呼び、世界でも類を見ない独自性と有用性を兼ね備えた思想を構成する要素(概念、カテゴリー)の有機的な関連性、体系の全体像

    、本質を追究します。マネジメントは「頭」で行われるものだと思われてきたため、MBAでも「身体性」を契機とした授業は皆無でした。身体性を起点とした本質行動学の体系化につながる、世界に類を見ない大きな意義のある研究になるでしょう。

    エッセンシャル・マネジメント・スクールの研究

    1000名以上の修了生を出している基礎原理コースをはじめとして、本質行動学を学べる世界で唯一の学校Essential Management Schoolは創設から5年が経とうとしています。EMSに参加し、望ましい人生を切り拓いていった人は、そこでどのような学びや経験をして、どのように活かしていったのかを明らかにできれば、後学者にとっても、運営にとっても役立つ研究になります。修了生やfellow、FA経験者など、EMS体験を言語化して、より広く伝えていきたいと望む方にお勧めの研究テーマとなります(EMS事務局のメンバーもこの研究チームで参加予定です)。

    ドラッカー・ハンドレッド計画

    ドラッカーは、質的研究法によって本質行動学を実践し、近代マネジメントを体系化しました。一人一人がドラッカーの意思を継ぎ、小さなドラッカーになるためには、ドラッカーが生み出した概念を学ぶだけでなく、“ドラッカーが実践していたことを実践できるようになること”が重要になります。それは“変化や問題を捉え、対策を打ち出すこと”、“幸せな人生/社会に役立つ新たな概念を自ら創出できるようになること”です。

     

    また、ドラッカーが生み出した概念をさらに有用なものにリネーム、ヴァージョンアップしたり、それらの概念群をまとめる上位カテゴリーに名を与えたりすることで、ドラッカーマネジメントの体系を進化させることも可能になります。そうすることで、検証可能性と更新可能性という学問の条件を備えたものとして、ドラッカーマネジメントを本質行動学として再生、ヴァージョンアップさせることができます。

     

    それがドラッカーになる“Be Drucker”ということです。ドラッカーのような天才ではない我々も、100人が小さなドラッカーとなり「集合知」を生み出していくことで、知の巨人に比肩する成果を上げていくことができるのです。EMSエッセンシャル・ドラッカーマネジメントの修了生をはじめとする、ドラッカーマネジメントの進化や“Be Drucker”というコンセプトに共感する方は、この研究テーマがおすすめです。

    家庭マネジメントの体系化

    パートナーシップや子育てや家事を含む家庭のマネジメントは、仕事のマネジメントと同等か、それ以上に幸せなライフに直結するにもかかわらず、経験則や体験談の域を出ず、理論化はほとんどされてきましせんでした。この研究テーマは、家庭生活を送る全ての人が自らの体験をヒントに取り組めることから、日常生活で質的研究の視座を持って生活を改善していくとはどういうことかを体験的に理解し、望ましいライフの実現に直接役立てることができるでしょう。

     

    その他の研究可能性

    その他にも、教育、医療、福祉、企業、さまざまな分野/現場で、卓越した成果を上げている人/組織に焦点化して研究したいという方は5名以上のチームを組むことができれば本コースで研究していただける可能性があります。自分たちの組織を対象に研究したいという方々もチームで参加していただくことも可能です。

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    質的研究法SCQRM 具体例(1)

    生存率5.6%、戦後学校管理下最大の悲劇

    大川小学校の事故はなぜ起きたのか?

    大津波警報の情報が入っており、1分で逃げられる裏山があり、当時学校にいた教頭、教務主任、防災担当といった複数の教諭、さらに複数の児童、保護者が山への避難を訴えていたが、津波が目前に迫るまで避難することができず、74名の児童、10名の教職員が死亡行方不明となり、生存率5.6%という惨事となった

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    大川小学校の事故 構造例

    第三者検証委員会も全く解明できなかった大川小学校事故を完全解明

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    『本質行動学による3・11大川小学校事故の研究』

    構造図の元となった全エビデンスとともに書籍化

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    構造を契機に危機の一般法則を導く

    大川小学校の事故の研究を契機に、2016年4月の熊本地震の最初の震度7が起きた際に、それは前震でさらなる本震が来ることを予測

    7 月に当時内閣府防災担当のトップを務めていた河野太郎氏に提言。8月に気象庁が従来の「余震に注意してください」から「最初の大地震と同程度の地震への注意の呼びかけを1週間程度行うことが基本」と変更した。

    さらに地震のみならず「起きた危機をさらなる危機の予兆とみなす」という危機一般の予測原理に拡張

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    構造をもとに冊子を作成、全国に22万部無料配布

    英語版も作成し海外のTSUNAMI教育に展開

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    問題の「構造」を反転させれば→「対策」になる

    本質を捉えれば実践で役立つ知見になる

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    質的研究法SCQRM 研究例(2)

     

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    本質が詰まったテキストを精選、分析

     

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    概念→カテゴリ→構造

    「いい会社」にだけ投資をして日本一の運用実績を出したコンシャス・ファンドマネージャーはどのような考えのもと、どのような仕組みを実装してきたのか? 

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    構造を契機に「いい経営」の一般法則を導く

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    本質構造から派生させ研究論文を展開

     

    「構造」からさらに抽象度を上げた一般「構造」を抽出することも可能になることから、上記の構造から5つの研究論文展開

     

    1. 論文(単著),査読付き,西條剛央他(2021)質的研究法SCQRMに基づくコンシャス・ファンド・カンパニーの構造モデルの構築─“いい会社”にだけ投資をして日本一の運用実績を出した鎌倉投信は、どのような考えのもと、どのような仕組みを実装してきたのか?, 文明とマネジメント.

    2. 論文(単著),査読付き,西條剛央他(2021)本質行動学による“コンシャス・ファンド・カンパニー”の本質観取─質的研究法SCQRMの構造モデルに基づく本質観取の方法、そして哲学や人文社会科学、自然科学に至る諸学での実施可能な本質行動学の本質観取の特性について」

    3. 西條剛央(2022a)「欲望慣性の法則」と「犠牲の予測制御モデル」―本質観取の深化系「本質抽出/本質把握/本質掌握」3段階モデル,文明とマネジメント, 19, 8-26.

    4. 西條剛央(2022b)「コンシャスマネジメント」と「犠牲に基づくマネジメント」のパラメータ構造とそれに基づくアセスメントシートの作成―本質観取とMDPSを用いたマネジメント正当性の基準理論の構築,文明とマネジメント, 19, 27-45.

    5. 西條剛央(2022c)伊那食品工業を「いい会社」にした塚越寛の考えと実践を通した「コンシャスカンパニー・マネジメントモデル」の構築―本質行動学に基づくマネジメントパラメータ-継承型研究モデル,文明とマネジメント, 19, 46-64.

    6. 西條剛央(2022d)「いい会社」を作った経営者の共通原理―サイボウズ株式会社 青野慶久の事例を通した「コンシャスカンパニー・マネジメントモデル」の検証,文明とマネジメント, 19, 65-83.

     

    ドラッカー学会学会誌『文明とマネジメント(2021)』と、『文明とマネジメント(2022)』 の特集「本質行動学」に掲載されており、それぞれリンク先から読むことができます。

     

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    過去の質的研究ワークショップ参加者の声

    構造構成主義アカデメイア主催

     

    財務事務官・関心専門領域[臨床心理学]

    まず女性の割合がとても高いことに驚きました。お仕事を伺うと、皆さんそれぞれの分野で専門性の高い仕事をされておられて、かつ全国各地から集まって来られているということで、学習に対する意欲が非常に強く、感化されるところが大きかったです。

     

    大学院のスーパーヴィビジョンの予定が以前から入っていたため、残念ながら最終日は参加出来なかったのですが、WS後に皆さんから録音データや写真などを送っていただき、最終日の状況を追体験することが出来、本当に感謝しています。

     

    元々大学院の先生から、修士論文の研究の進め方のヒントとして、西條先生の著作を紹介していただいたのですが、読み終えてみて、まるで魔法にかけられたような気分になりました。そして、本当に本に書かれているような方法で研究が完成出来るのか、どうしても知りたくて参加させていただきました。WSを終えた現在の感想は、「いけるかもしれない」という感じで、仕事をしながらRQ(リサーチクエスチョン)をあれこれ考えたりしている所です。

     

    特にWSにおいて、RQ(リサーチクエスチョン)を立てて、インタビューを実施して、文字起こしを行った一連の作業は、本の知識しか持っていなかった研究のイメージが、生の体験によって肉付けされた感じで、これから自分が行うであろう研究を、具体的に進める上で貴重な体験となりました。

     

    小学校教諭・関心専門領域[教育]

    よりよい「学び」とはどのようなものか、一方で学び手としての自分はどのような学びを自ら作っていくことができるか、という問いへの答えをいただくことのできたワークショップでした。実り多い4日間に感謝します。

     

    グループで設定したリサーチクエスチョン(RQ)のテーマは「つき合い方の変化」でした。誰かと、あるいは何かとの距離をはかるときの警戒や気づき、安心や尊敬、そして自分自身の他との距離感を見つけていく過程は、講師である先生と、そしてワークショップのグループメンバーとのつき合い方の変化とまさにリンクするものでした。ゴールにあるのは、「自己の成長」と「広い視野からとらえる社会性」。このワークショップで出会ったみなさんから、本当に多くを学ばせていただき、自分自身を発見することができました。

     

    先生の話は「わかりやすい言葉で伝えよう」という一貫性がありました。ある一部の専門の人にとってよくわかるけれど他のフィールドの人にはわかりにくいというような言葉は使わない、そしてご自分で咀嚼した言葉で語る、そんな「開かれた言葉」を使って研究をしていくことから得られる広がり。だからこそ、異分野の多くの方が参加して、相互作用し合うことのできるワークショップになっているのだと思いました。

     

    そして、なによりも学ばされたことは、「示されたRQ(リサーチクエスチョン)に照らして自分ならどう考えるか」と迫る講師の先生の真摯な研究姿勢です。まさに後ろ姿から学びました。「どれもおもしろいリサーチクエスチョンだ。」とか「有用な知見が示された。」と言ってくださるのはうれしいのものです。でも、それ以上に講師の先生ご自身が、誰かの立てたリサーチクエスチョンに、そこにある問いへのおもしろさを自分の中へとりこんで、一緒に苦しみながら答えを見つけようとしてくれる作業に、勇気づけられ、さらに問いを自分の中に深く位置づけさせられました。

     

    大学院生・関心専門領域[言語教育]

    緊張して参加しましたが、先生のご配慮も頂き、和やかな中で楽しく学ぶことができました。異分野の方たちとの作業も、研究や研究協力者への考え方などを伺うことができ、よい経験をさせていただきました。

     

    リサーチクエスチョン(RQ)の立て方、質問項目の作り方は、アドバイスをいただきながら実際に経験し、かなりすっきりした気がします。モデル作成については、いくつか実際に作ってみる経験の必要性を感じました。今回は、所属グループの作業でいっぱいでしたが、また機会があれば、ほかのグループのものについても間接経験として生かせるような見方をしていきたいと思います。

     

     

    大学院生・関心専門領域[言語教育]

    緊張して参加しましたが、先生のご配慮も頂き、和やかな中で楽しく学ぶことができました。異分野の方たちとの作業も、研究や研究協力者への考え方などを伺うことができ、よい経験をさせていただきました。

     

    RQの立て方、質問項目の作り方は、アドバイスをいただきながら実際に経験し、かなりすっきりした気がします。モデル作成については、いくつか実際に作ってみる経験の必要性を感じました。今回は、所属グループの作業でいっぱいでしたが、また機会があれば、ほかのグループのものについても間接経験として生かせるような見方をしていきたいと思います。

     

    大学教授・関心専門領域[看護管理学]

    様々な背景を持つメンバーによるグループワークはそれ自体刺激になりました。ふだんこのような機会がありませんので新鮮で楽しかったです。また、行き詰まった時の講師の助言は、頭の中が開放的になって発想を発展させ且つ整理することができました。いままで、いかに自分の枠にはまった考え方をしていたか、もう一人の自分を少し意識しながら作業を進められました。このことは、データを読み込む時とても重要で、柔軟な考え方や自分の価値観に拘束されないとらえ方につながるものと思います。それを感じることができた時間でした。

     

    博士院生・大学非常勤講師・関心専門領域[幼児教育(音楽)]

    ◆全体の印象

    4日間、初めて出会う人と本当にグループワークができるのかしら?と少し不安でしたが、始めてみると、和気あいあいと、ときには厳しく意見を交わしながら、なんとかモデル構築までたどり着くことができました。全体的に医療系の方々の参加が多く、私は分野違いでそれも心配の一因でしたが、分野違いだからこそ、見方が変わって面白かったです。

    全体としてはとても充実した4日間でした!

    ◆ワークショップの内容

    関心相関的に何事も選択していく・・・一見当たり前のことなのですが、今までそれができていなかったことが多かったなぁ、と思いました。

    RQの立て方、いつもここが甘いから、論文の最後で息切れしてしまうようです。今回のワークショップで、RQの大切さをあらためて思い知りました。

     

    教授・関心専門領域[看護管理学]

    様々な背景を持つメンバーによるグループワークはそれ自体刺激になりました。ふだんこのような機会がありませんので新鮮で楽しかったです。また、行き詰まった時の講師の助言は、頭の中が開放的になって発想を発展させ且つ整理することができました。いままで、いかに自分の枠にはまった考え方をしていたか、もう一人の自分を少し意識しながら作業を進められました。このことは、データを読み込む時とても重要で、柔軟な考え方や自分の価値観に拘束されないとらえ方につながるものと思います。それを感じることができた時間でした。

    教員・関心専門領域[看護管理・教育]

    グループワークでは多職種の方々と意見交換をしたり、いろいろなお話が聞けて、愉しく4日間勉強できてうれしく思います。

    皆さんといっしょに進めていく中で、看護もいいけれど看護以外の研究がしてみたいな、と思いました。

     

    准教授・関心専門領域[外国語教育]

    以前他国の大学院で教育学の質的研究の授業を半年受けたことがあります。基礎理論を学んだりグループでフィールドワークにも行き、充実していましたが、その後いざ自分の研究になると、データの分析が滞ってしまいました。今回はその壁を解消するために参加しました。そして、WSが終わった今は、放ったままのデータをこのWSで教わった方法で分析できそうな気がしています。

     

    以前受けた授業とこのWSの違いは、まず、概念やモデルを練りだす作業の時に先生が一字一句まで身にひきつけて考えてくださるということです。もう一つは、グループのメンバーがみな自分の直感を細部にわたって言い合える、緊密な時間の長さと雰囲気です。以前の授業では概念についてほとんど議論しないまま、賢い人があっという間に大きなモデルを作り、グループでできたモデルも結局簡略化しすぎたものでした。

     

    今回のWSでは、分析のナイーブな過程を体験でき、確実に何かが身に付いたと実感できます。西條先生とグループのみなさんに心から感謝します。自分の研究をまとめたら、先生とグループの人達に見ていただきたいなあと思います。4日間とても楽しかったです。

    大学院生・修士課程・関心専門領域[精神看護学]

    グループワーク・参加者については、初顔合わせの人員構成でしたが、それぞれの無言の配慮が感じられ、大変心地よい時間を過ごすことができました。私自身、素直な気持ちで参加することができました。

     

    逐語記録については遅れをとり、グループメンバーに大変ご迷惑をおかけしましたが、そのことで私が「気にしているのではないかと心配している。」との心温まるメッセージをいただき

    ました。

     

    大学院生・関心専門領域[音楽社会学]

     知らない人同士のグループワークでしたが、目的意識が近いということもあり、すぐに打ち解けてワークショップに集中することができたと思います。質的研究は初心者なので、このワークショップに参加することに最初は戸惑いもありましたが、西條先生や周りの参加者の方々からのアドバイスを受け、夢中に取り組んでいるうちに、少しずつ理解できるようになり、個人的にも成長できたと感じています。今回学んだことを、早速、今取り組んでいる論文で活用できればと思っています。

     

    大学准教授・関心専門領域[留学生教育]

    4日間を空けてワークショップに参加するのはかなり根性のいることだと思っていたが、実際に参加してみて、学びの目的を達成するにはそれだけの時間を必要とすることを実感した。

     

    今回のワークショップが他のワークショップと異なるのは、研究手法を理解するのにRQを立てるところから始められたことだ。しかし、これこそがこのワークショップの根幹であるとも言える。特に、質的研究の場合はこのRQの設定が重要であることを身をもって体験させていただいた。これは今後の私の研究活動においても繰り返し思い出されることだと思う。改めて西條先生には御礼を申し上げたい。

     

    国立看護大学校 研究課程部・関心専門領域[成育看護学領域(母性・小児)]

    質的研究の手法について、とても興味があり参加しました。初日は、見ず知らずの方たちとのワークで少々緊張していましたが、そのうちに時間が過ぎていく中でワークに集中していくとそんなことも忘れ、いつしか皆さんと馴染んでいました。

     

    グループワークが主体のプログラムで、とても充実した時間でした。グループのメンバーの方の背景もそれぞれ違うので、多角的な視点からの思考や方策が提案されていき、まさにグループダイナミクスの醍醐味という感じでした。1人の作業だと、ついつい自分の中でのお決まりの思考回路(迷路)にはまってしまいがちなところも、メンバーとの話し合いや意見交換の中で整理されていき、抜け出せた感じがしました。特に、概念作成やカテゴリー分類などは、ひとりでは到底できなかったと思います。

     

    印象深い点は、先生の表現力の豊かさです。グループで考えているときに、概念など妥当な言葉がなかなか見つからないときに、タイムリーにそのニュアンスを捉えたやわらかい(誰でもその意図が容易にわかる)コトバを自然に(あまり深刻に思い悩むことなく)提示していただいた事が度々あり、その度にその表現力に感動していました。語彙力ってとても大切だと実感しました。もし、特別になにか訓練されたのであれば是非知りたいと思います。わかりやすいたとえ話も魅力的でした。

     

    学んでよかったことは、この質的研究法のプロセスを実際に体験できたことです。また、どの時点でもRQに立ち返って思考していくことで、自分の考えがRQから逸れずにすすめられたことも実際経験できて、今後の参考になりました。また、最後までデータ(テクスト)を見返しながら、カテゴリーの妥当性などを考えていく方式は、実践的でとても有効だと思いました。

     

     

    その他の過去の質的研究ワークショップ参加された感想集

     

    ・2010年 構造構成主義アカデメイアで主催した第8回質的研究ワークショップ参加者の感想 http://structuralconstructivismakademeia.blogspot.com/2010/10/8up.html

     

    ・2010年 構造構成主義アカデメイアで主催した第9回質的研究ワークショップ参加者の感想

    http://structuralconstructivismakademeia.blogspot.com/2010/09/blog-post.html